・本文全体の組み立てと段落の組み立てをつかむ。
・文章構成のはっきりした文章から段階的に学ぶ。
・機械的に接続語を囲まない。⇒最初の30分でわかる正しい接続語の扱い方。
文章構造をとらえる
下記は一つの型を示したもの(見本)にすぎませんが、比較的多い文章の組み立てを例にとってみます。(あくまで大まかな論理展開のイメージであり、実際は段落相互の関係の把握など、さらに情報を押さえる必要がございます。)
【本文】
A①考え 問題の投げかけ+投げかけた理由など
↓
A①に対応する具体例(体験談・引用・資料…)
↓
A②考えA①のバリエーション
↓
B…A(①+②)をふまえた新しい考え〈論の展開〉
↓
Bに対応する具体例(体験談・引用・資料…)
↓
C・AとBの総括/もしくはBの総括)
・結論
【設問】
・語句の知識(言語要素)
・接続語の問題
・Aの意味段落をたずねる問題
・Bの意味段落をたずねる問題
・A→B→C(もしくはB→Cなど)と本文の構造と論理展開をふまえ、全体的な理解をたずねる問題(記述問題の場合、配点が高い傾向)
※本文の大局をとらえず、キーワードや接続語をぐるぐる囲み機械的作業に労力をとられている(理解をうながすための補助的手段としての印付けなら良いのでしょうが、多くは「理解」と「手先の動作」に乖離が見られ、労力の割には効果が小さくなっている)お子様が大勢いらっしゃるようです。
できるだけ予備知識を得る
児童向けの新書から素材文を切り出している入試問題もございますが(それでも国語の苦手な小学生にはかなり難しい)、各界の専門家が書いた文章が出題されていますので、丸腰で向かうわけにはまいりません。素人の理解を考え、例示やたとえを交えつつわかりやすい語り口調で説明してくれている文章もある一方で、専門家にとっては常識であることが本文では省略されていることも多々ございます。可能なかぎり予備知識を備えておきたいところです。