大手塾テスト

国語専門家庭教師_サピックスをはじめとする大手塾のテストについて解説

このコーナーでは、サピックスをはじめとした大手塾のテストに関する事柄をまとめております。

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サピックスのテスト傾向は?

マンスリー・復習・組分けテストには以下のような傾向が見られます。

①断定はできないが、物語文の記述問題には背景的要素の説明に数点(3~4点くらい)の配点がある。これは素材文の背景をおさえることを徹底するサピックスの国語指導方針にも通じる。

②説明的文章、文学的文章共に初見の文章が出題される

以前(とはいえ、かなり昔の話ですが…)のマンスリーテストは、AテキストおよびBテキストから一題ずつ平常授業のテキストに掲載の素材文と同じ文章が出題される決まりがございました。

次第に初見の文章に対応できる力を試す実力テストに変化していき、まずはBテキストと同一の素材が使用されなくなりました。さらには二題とも(説明的文章と文学的文章)初見の文章が出題されるより実践(実戦)的なテストに変更されるに至りました。

(ただし、復習テストには既習の文章が出題されることがございます。また、大問の1・2に配置される言語要素は「言葉ナビ」から出題されます。)

③説明的文章がやや短め、文学的文章が長い傾向にある。

※開講時からの出題傾向は今でも大きく変わりません、ただし、大問三に短めの文学的文章が配置、通常のテストよりも長い説明的文章が大問四に配置されることもあり、こうした変則的な出題パターンも見受けられます。ちなみに、2018年度からテスト用紙の体裁がB5判横組みから同サイズの縦組みに変更されました。

サピックスオープン(A+B)でBの偏差値が…

Bタイプは特に偏差値の揺れやすいテストです。平素から培った国語の総合力はもちろん大切なのですが、特に記述表現力(表現の工夫や意図的な伝達ができるか)で大幅に偏差値が揺れてしまいます。マンスリーで60以上取っているお子様が突然40台をとることは、経験上めずらしいことではないように感じます。理解度は他のお子様と同等であっても、わかりやすく丁寧に表現する姿勢がないとこのような結果になってしまうことがございます。

上位クラスのお子様に多い傾向で、Aタイプでは偏差値が60以上出ているのに、Bタイプでは40台というケースです。このほかには、Aタイプが説明的文章、Bタイプが文学的文章と出題ジャンルが異なることも要因であると考えられます。

コロナ禍での四谷合不合

会場受験と自宅受験のいずれかから選択できます。偏差値の算出は会場受験者のみの母集団で行なったうえで、自宅受験者は自宅で解き終えた解答用紙を送信し、母集団のデータをもとに個別に成績データを出すという方式になっているようです。

データ送信は会場試験が行なわれた日程よりも後でも受け付けてくれるので、学習が遅れているお子様は、日程をずらして提出することも可能です。その期間においても母集団の実力は上がり続けるであろうと思われるため、時間差から正確なデータを得にくくなりますが、学習の進み具合を見ながら提出時期を考えるのも一案です。

グノーブル

月例テストはサピックスのマンスリーを意識した作りになっており、保護者会では「最高レベルの作問をしている」とのお話があったそうです。しかし、テストの種類、実施回によって異なると思われますが、たとえば、5年生の月例テストを拝見したところ、説明的文章の素材がサピックスに比べるとやや短く、記号問題が平易な印象を受けました。ぬき出し問題も素直でした。しかしながら、文学的文章においては長い記述問題が3題出題されており、この点に関してはサピックスのマンスリー・組分けよりもハードであるのを感じます。記述の苦手なお子様にとっては手ごわいテストと言えるのかもしれません。